英語で考えるコツ:結論から話す習慣を身につけよう
日本語と英語の決定的な違いは語順です。
日本語は最も重要なものを一番最後で表わすようになっています。
英語は原則、最初に重要な語やフレーズを置き、それを説明すべく語句が付加していきます。
面白い例を示してみます。
たとえば、「~させられたくなかった」という日本語の表現は、意味のある塊りにわけてみると、
「~させ られ たく なかっ た」
となります。こんなに分解したことがないでしょうから、意味不明でしょうけれども、もうちょっとお付き合いを。
これをそのまま、英語に対応付けてみると、
「~させ(Ved) られ(be) たく(want to) なかっ(not) た(did)」
のようになります(ここで、Vedとは動詞の過去分詞形のことです)。
さて、英文の語順にすると
「(didた) (notなかっ) (want toたく) (beられ) (Ved~させ)」
となります。
手品のようです!
鏡に写ったように、日本語とまったく逆さまです。
このように、もし、語句の集まりが木のようになっているとしたら、日本語は葉から述べて、重要な根本(用言・動詞)を最後に述べるという言語です(ボトムアップ的な記述)。
英語はその逆に、根本を述べての細部を追って説明していく方式です(トップダウン的)。
ですから、英語を話すときには、英語を生成する順番で発話していく必要があります。
たとえば「私はあなたにお会いできてとてもうれしい」と言いたいとき、
「私、とてもうれしい、あなたにお会いできて」
というように、説明を後で付加するように話します。
I am very happy to meet you.
(you あなたに)(meet お会いできて)((very とても) happy うれしい)
英文法を知らず、単語だけ学んだ人は
I you meet very happy
のような語順を組み立てることがままあります。
このように、語順の間違いは、たいてい、日本語の文法にそった順番で発話することによることが多いです。
たとえば、「コーヒー2杯」を外資系のファーストフード店では
Two coffee, please.
とちゃんと英語でいったりしていますが、英文法を意識せずに普通の日本人に単語だけ英訳して言わせると、たいてい
Coffee Two Please
のようになってしまいます。
まさに、これは、英単語を日本語文法にそって言うために間違った例です。
発音が日本語的であることと、語順が日本語式になっている点で、「よくある日本人の間違い」を再現することは非常に簡単です。
これは、日本人だけでなく、たとえば、ブラック・アフリカンの間違えやすい英語として、「Mother she likes …」のように言うことがありますが、これはアフリカの言語、たとえばスワヒリ語では、「she likes」の部分が1個の単語となっているため、このように言ってしまうように、私たちの言葉の誤りは、たいてい、母国語の正しい文法に影響を受けていることが非常に多いことに驚かされます。
ですから、日本人がおかす英語の間違いは、日本語の語順など日本語文法がその原因であるので、そのこと自体をあまり気にし過ぎることはないでしょう。
実はアメリカの道路を走っているのに、日本のルールで運転してしまっているような状況だと考えてください。
つまり、運転手が左側に座って運転するのか、右側に座って運転するのか、慣れの問題だと思いませんか?
規則も慣れも、言葉であれ、交通規則であれ似たようなものです。
でも、結論から言うというのは、文化的なものにも関係があるので、なかなか、ズバっと言いにくいかも知れませんが、外国語なんですから、「郷に入りては郷に従え」。
英語式に言えばいいのです。
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