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図形を英語で何と言うか

高校の英語の授業が英語でされるようになるまで、あと4年ほど。

するとどうなるでしょう。

日本の子供の大多数が高校へ行きます。そして英語で話されている英語の授業を受けます。

もし、先生が何を話しているか分からないと大変なことになります。

先生も、どう話していいか分からないともっと大変なことになります。

おたがい、「Yes」「Yes」を言い合ってもしかたありません。

格好悪いので、おのおのがテキストを見て、ほっとするようになるようなだと、何のために英語での英語授業にしたのか、本末転倒の事態になります。

先生も、ありとあらゆる周辺の重要な語彙は、英語で説明できるようにならなければならないでしょう。

高校の英語の先生も大変ですが、高校で英語授業を受けられるようにする中学校の先生が実は本来、一番大変です。

果たして、どんな高校入試問題になるのでしょうか?

それも心配です。これまでのようなテストではダメです。全くダメです!

穴埋めをやったり、正解を選ばせるような、採点の都合だけで進めてきた選抜試験はほとんど意味をなさないでしょう。

単に、英語という外国語を学ぶのでなく、常識的な知識もすべて英語で表わせないと困ったことになります。

自分の困ったことが話せ、手紙が書け、新聞が読め、ニュースが聞け、世界の問題点を知り、話し、討議できるような基盤構築の準備をしなければなりません。

私はグローバルなマナーなどについて心配しているのですが、それ以外に気になることはたくさんあります。数学や物理化学などで必要な、定義をしたり、定量的な説明をするときの英語です。英米人が学童期に学校で学んだ語句や言い回しです。

たとえば図形など、基本的な言葉すら私たちは英語で学んでいません。

四角形を英語で何というのでしょうか? Squareでしょうか?いいえ、それ は正方形のことです。 Rectangle といいます。

正三角形を英語で何と言うのでしょうか? Equilateral triangle です。

二等辺三角形は英語で何と言うのでしょうか? Isosceles triangle です。

台形を英語で何と言うのでしょうか? Ttrapezoid です。

ピタゴラスの定理を英語で何と言うのでしょうか? Pythagorath’s Theoremです(発音がややむずかしいです)。

分度器は英語で何と言うのでしょうか?  Protractor です。

分度器と正三角形

たとえば、上の図を示しながら、「三角形のすべての辺が等しい場合はそれぞれの角が図で示されるように60度になります」 のようなことを言えなければならないのです。

中学生が言えないと、高校で英語での英語授業などできるわけがありません。

このような事例は数限りありません。

これらは英米人が学童期に学んだことであって、いわば常識の範疇ですが、たとえば、大学で英語を学んだ人であっても、日本人の場合、このような基本的な語彙や言い回しはごっそり抜け落ちているのです。

なぜ、このような言葉を教えず、文化論や時事問題などの英語の大学入試をするのでしょうか?

きっと大学の英語の先生が興味がないからでしょう。

英語の先生は、ピタゴラスの定理の証明より、歴史や随筆の話や文化論の方に興味があることでしょう。

このように、ボコっと基本部分が抜け落ちたまま大学に入り、分からない単語を辞書で引いて、分からない講義ノートを丸写しして暗記して、テストをパスして、社会へ出て来るのが一般的ではないでしょうか。

そして、もし英語が必要になったり、英語力を示すものがほしくなったら、従来の資格試験を受ける、というのが一般的でしょう。

英語については、本当にもったいない時間を過ごしてきていないでしょうか?

もし仮に、長年英語圏で生活していても、あまり科学や論理などにかかわらず生活していたら、これらの語彙も基本的な言い回しも、あまり必要ないかも知れません。

つまり、長く生活していても、現地で小中学校に通わない限りは、学べない、身につけられない英語が存在するのです。

これらは日常会話や時事英語では関係しないことが多いので、ちょっと科学的な話をしようとしたり、厳密に物事を定義しようとすると、このような科学的な常識を知らないと、英語がストップしてしまいます(経済の専門的な話をする場合にはかなり関係ありますが)。そして、その部分の常識だけ欠如して、幼稚な会話になってしまいます。

たとえば「私は体重が 60kg です」 をそのまま訳して「My weight is 60 kg.」と言っても伝わりますが、「I have a weight of 60 kg.」と言ったり「weigh」という単語を使って「I weigh 60 kg.」と重さを表わす方がずっと自然で一般的でしょう。

日本語を直訳して頭でっかちの(主語が長い)文を作っても分かってもらえますが、聞く側の人がフラストレーションがたまることは確かなのです。

きっと、「TOEIC何点」とか「自分は英語ができる」と思っている、言っている人ですら、すらすらと出てこないものです。テストで高い点数を取ることが目的化していて、あるいは大学などの選抜テストにパスすることが目的化すると、このような自然な英語を身につけることは二の次になってしまうのです。

選抜する側が自然な話す英語力を求めない場合、そのテストは悲惨なものです。序列をつけることだけが目的化した試験問題になるからです。

これらを身につけるためにはどうしたらいいでしょうか?

特段、方法はないと思います。

とことん学ぶしかないと思います。

「ききまね英語」では、英語を学ぶためのものですが、スキットを通して、たとえば図形の基礎的な話も進めます。避けて通れないからです。

現在制作中なので、最終的な数値は出ていませんが、おそらく現在、日本の中学校で学んでいる基礎的な数学表現の20倍程度の内容は含むことになると思います。

それらは決して外すことができません。

するとスキットはどうなるでしょう。

説明とともに多くの画像が頻出します。定義や説明や類推などなど。

おそらく、現在の中学校1年生の教科書のボリュームの10ないし15倍以上になるでしょう。

でも、それは絶対必要なのです。

これらをスラスラと扱えないまま進学して、高校になって英語だけの授業になったときどうなるのでしょうか?

私は怖くてたまりません。

いくら、英語の学習開始を小学校5・6年生にしたとしても、中学校の英語がこれまで通りの内容(質・量)であれば、英語による英語授業がどんな状態になるか、考えただけで恐ろしくなります。

日常会話や時事英語で使われないものであっても、英米人の常識になっているものに触れ合うチャンスがないことが重大なことだと思います。

たとえば、次の羅針盤をみてお話することを考えてみましょう。

分度器と正三角形

東西南北の方角を説明し、羅針盤の使い方を説明し、これまでどのように役立ってきたかなど、さまざまな話題に波及するはずです。波及できなければならないのです。そうでないと人類の知恵が利用できないのです。

これまでやってきた中学での日本式英語学習を単に小学校高学年に広げてもだめなんです。

では、私が教えていたマラウイではどうだったのでしょうか?

答えは簡単です。国語を除き、すべて英語で学んでいたのです。

日本の英語教育はどうすればいいのでしょうか? これまでの延長では決して話せません!

では、どうすればいいのでしょうか?

当然、英米人が若いころ学んだものと同じものを英語で学ぶべきなのです。

そうでないと、その英語脳から、基礎的、論理的、科学的な語彙や表現がすっぽり抜け落ちてしまいかねません。

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